大統領と
自由への道
州議事堂、前庭、書斎、記念館、川を越える灯り。オハイオの市民記憶は、権力の建物だけでなく、逃げる人を導いた道にも宿っている。
オハイオの歴史は、表玄関と裏道の両方にある。
この展示室では、Ohio.co.jp の画像群から、大統領史と Underground Railroad の記憶を描いた作品を集めた。州議事堂、裁判所、前庭、Hayes の Spiegel Grove、McKinley と Harding の記念地。そして、シンシナティ、リプリー、コロンバスへとつながる自由への道。ひとつは制度の歴史であり、もうひとつは人間の尊厳を守ろうとした道の歴史である。
大統領史だけを並べると、記念碑のページになる。Underground Railroad だけを並べると、痛みのページになる。だが、二つを同じ部屋に置くと、オハイオという州の深い緊張が見えてくる。国を動かす政治と、国の矛盾から人を逃がす道。その両方が、同じ土地に刻まれている。
第一章 市民の建物、州の記憶
州議事堂、裁判所、前庭、広場。政治の記憶は、大理石や階段だけでなく、人が集まる空間に残る。
第二章 大統領の道
Hayes、McKinley、Harding。オハイオの大統領史は、記念館だけでなく、家、庭、町、道として残っている。
大統領を生んだ州、自由を求める人を通した州。
オハイオの市民史を読むとき、大統領の名前だけを追うのは半分である。もう半分は、名前を残さなかった人々の道にある。逃げる人、かくまう人、川を見つめる人、夜の灯りを頼りにした人。その記憶は、記念碑の中央ではなく、道の端や家の影に残る。
だから、この展示室では大統領史と自由への道を分けすぎない。制度と抵抗、表玄関と裏道、州議事堂と川の灯り。それらを同じオハイオの記憶として並べることで、この州が持つ本当の奥行きが見えてくる。
第三章 自由への道
川を越え、丘の家へ向かい、町から町へ進む。Underground Railroad の記憶は、オハイオの道に深い影と光を残している。
第四章 川の街シンシナティと、自由の記憶
Ohio River の街は、食と橋と丘だけでは終わらない。自由を求める人々の記憶も、川の風景に重なっている。
自由への道を読む
川を越えた人々、灯りを掲げた家、境界地としてのオハイオ。
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オハイオ全体を一つの木版画美術館として歩く。